金沢市議会 > 1992-03-23 >
03月23日-07号

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  1. 金沢市議会 1992-03-23
    03月23日-07号


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    最終取得日: 2021-05-05
    平成 4年  3月 定例会(第1回)          平成4年3月23日(月曜日)      -------------------------●出席議員(44名)    議長  山田初雄君         副議長  中川外司君    1番  沢飯英樹君        2番   高村佳伸君    3番  中西利雄君        4番   宮保喜一君    5番  的場豊征君        6番   中村勲君    8番  玉野道君         9番   近松美喜子君    10番  森尾嘉昭君        11番   関戸正彦君    12番  升きよみ君        13番   杉浦常男君    14番  東出文代君        15番   出石輝夫君    16番  石坂修一君        17番   朝倉忍君    18番  安達前君         19番   中村正君    20番  木下和吉君        21番   野本昇君    22番  小津正昭君        23番   上田忠信君    24番  干田哲郎君        25番   西村直則君    26番  井沢義武君        28番   北井博君    29番  不破実君         30番   大谷正男君    31番  本間勝美君        32番   南部康昭君    33番  田中昭吉君        34番   川紘一君    35番  松本捷男君        36番   神川利男君    37番  山田透君         38番   平田誠一君    39番  村池久一君        40番   鴻野博司君    42番  北市朗君         43番   勝田三郎君    44番  末岡尚君●欠席議員(1名)    7番  田中仁君 --------------------------------------●説明のため出席した者  市長       山出保君      助役       奥清君  収入役      乙村董君  公営企業管理者  油屋賢三君     教育 委員長    林勝次君  都市政策部長   多田衛君      総務部長     山下修平君  財務部長     岸谷隆君      経済部長     古沢澄男君  中央卸売市場長  笹川弘康君     農林部長     森正明君  保健環境部長   佐子田正君     市民福祉部長   寺西博君  生活環境部長   古浜修三君     土木部長     前田弘君  都市建設部長   岸博之君      下水道部長    中西崔君  市立病院     村本猛君      美術工芸大学   宮崎明倫君  事務局長               事務局長  教育長      石原多賀子君    国体事務局長   谷川博明君  消防長      山本義雄君     兼教育次長  財政課長     近藤義昭君 --------------------------------------●職務のため出席した事務局職員  事務局長    山本達雄君      議事調査    木谷義彦君  議事調査課長  中西勝之君      課長補佐  議事係長    坂本外喜夫君     主査      宮田敏之君  主任      大脇正昭君      書記      田村稔君  書記      中宗朋之君      書記      堂岸豊君  総務課長補佐  宮島義光君      主査      越川恭明君  主査      北野弘之君      書記      前田斉君 --------------------------------------●議事日程(第7号) 平成4年3月23日(月)午後1時開議日程第1 議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算ないし議案第52号土地改良事業の施行について     請願第8号、陳情第3号                          (委員長報告、討論、採決)日程第2 議案第68号 金沢市名誉市民の称号を贈ることにつき同意を求めるについて     議案第69号 金沢市名誉市民の称号を贈ることにつき同意を求めるについて日程第3 議案第70号 金沢市監査委員の選任につき同意を求めるについて日程第4 議案第71号 金沢市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めるについて日程第5 諮問第1号 人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについて日程第6 議会運営委員会の閉会中の継続調査について日程第7 議会議案第1号 金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部改正について日程第8 議会議案第2号 「景観都市宣言」に関する決議日程第9 議会議案第3号 「リクルート」、「共和」、「佐川急便」疑惑の徹底解明と企業・団体献金の禁止を求める意見書日程第10 議会議案第4号 金沢市議会の情報公開に関する決議日程第11 議会議案第5号 長時間・過密労働を改善するための労働基準法の抜本的改正を求める意見書日程第12 議会議案第6号 「国民健康カードシステム」の開発・普及事業に関する意見書日程第13 議会議案第7号 政治改革の断行を求める意見書日程第14 議会議案第8号 私学助成の充実強化に関する意見書日程第15 議会議案第9号 保健・医療・福祉マンパワーの確保に関する意見書日程第16 議会議案第10号 水道水の水質基準の見直しに関する意見書日程第17 議会議案第11号 パートタイム労働者労働条件改善に関する意見書日程第18 議会議案第12号 「介護休暇法」の早期制定に関する意見書日程第19 議会議案第13号 地球環境保全の強化に関する意見書 --------------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第7号)に同じ --------------------------------------            午後1時17分 開議 △開議 ○議長(山田初雄君) 本日の出席議員数は、ただいまのところ43名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △会議時間の延長について ○議長(山田初雄君) あらかじめ本日の会議時間を延長いたしておきます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案等上程 ○議長(山田初雄君) これより、日程第1議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算ないし議案第52号土地改良事業の施行について並びに請願第8号及び陳情第3号、以上の議案52件、請願1件及び陳情1件を一括して議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~委員長報告 ○議長(山田初雄君) これより、以上の各件に関し、各常任委員会委員長の報告を求めます。 総務常任委員会委員長西村直則君。  〔総務常任委員会委員長西村直則君登壇〕  (拍手) ◆総務常任委員会委員長(西村直則君) 総務常任委員会の報告をいたします。 総務常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案19件、請願1件及び陳情1件であります。これらの各案件につきましては、終始慎重なる審査を行いました結果、議案19件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願第8号及び陳情第3号につきましては、いずれも不採択とすべきものと決しました次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、停滞感が強まっている景気の浮揚策として、公共事業の前倒し発注などに、特に意を用いられたい。 2、「都市景観基本計画」の運用に当たっては、我がまちの景観に対する市民意識を啓発し、魅力あふれる金沢らしい景観づくりの実現に努力されたい。 3、(仮称)市民芸術ホール、(仮称)南図書館等の文化施設の整備に当たっては、より多くの市民に利用され、市民が身近に憩い、集い、学習する拠点となるよう配慮されたい。 4、後を絶たない痛ましい交通事故の対策については、施設の整備、適正な指導はもとより、特に、交通安全教育の徹底を引き続き講じられたい。 5、香林坊地下駐車場は、元金償還などにより、依然として厳しい収支状況が予想されるが、その経営に遺憾なきよう努められたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告いたします。 以上で総務常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 経済常任委員会委員長野本昇君。  〔経済常任委員会委員長野本昇君登壇〕  (拍手) ◆経済常任委員会委員長(野本昇君) 経済常任委員会委員長報告。 経済常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など16件であります。これらの案件につきましては、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査の結果、当委員会に付託されました議案16件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、金沢テクノ・パークにおいては、いよいよ本格的な整備が推進されるところであるが、今後は、周辺環境の保全にも十分配慮するとともに、積極的な企業誘致を図られたい。 2、公設花き地方卸売市場においては、厳しい経営状況のもと、今後ともより一層、花の集荷、消費の拡大等に努力をされ、経営基盤の安定化に努められたい。 3、水道事業においては、水需要の動向を見きわめながら、責任水量制の見直しなど、県水受水量の下方修正について、引き続き県当局に積極的に働きかけられたい。以上、3件の要望が付されましたので、あわせて御報告しておきます。 以上をもって、経済常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 厚生常任委員会委員長干田哲郎君。  〔厚生常任委員会委員長干田哲郎君登壇〕  (拍手) ◆厚生常任委員会委員長(干田哲郎君) 厚生常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分を初めとする議案9件であります。これら各案件につきましては、活発な質疑応答を行って終始慎重なる審査を行いました結果、議案9件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、安心で生きがいを持って暮らせる豊かな長寿福祉社会を目指し策定される「福祉プラン21金沢」の実現に当たっては、市民の立場・現況に十分配慮されながら、最善の方法をもって推進されるよう要望する。 2、ごみ問題は大きな社会問題となっているが、ごみの資源化・減量化をさらに積極的に進められるとともに、市民のごみ問題に対する意識啓発にも努められたい。 3、内川墓地公園(仮称)、新廃棄物埋立場の造成工事に当たっては、周辺の環境に十分配慮された方法、内容をもって実施されたい。以上、3件の要望事項が付されましたので、あわせて御報告をいたしておきます。 以上で厚生常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 建設常任委員会委員長上田忠信君。  〔建設常任委員会委員長上田忠信君登壇〕  (拍手) ◆建設常任委員会委員長(上田忠信君) 建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分を初めとする議案8件であります。以上の議案について、慎重審査の結果、全会一致をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、金沢環状道路を初めとする道路網の築造及び金沢駅周辺整備事業など、本市の基盤整備にかかわる事業については、今後とも積極的に取り組むよう努力されたい。特に、金沢駅・武蔵北地区再開発事業にあっては、全力を挙げて事業の推進を図られたい。 2、下水道事業については、引き続き積極的な面整備に当たられるとともに、今後とも経営の安定化と住民負担に十分配慮されるよう努められたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上で建設常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 文教常任委員会委員長平田誠一君。  〔文教常任委員会委員長平田誠一君登壇〕  (拍手) ◆文教常任委員会委員長(平田誠一君) 文教常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成4年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案4件であります。これらの案件につきましては、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査の結果、当委員会に付託されました議案4件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、今、校内暴力や非行等が社会問題となっているが、21世紀を担う児童・生徒を健全に育成すべく、行政・学校・家庭・地域が共通認識を持ち、一体となってその防止に努め、今後とも人間教育の強力な推進に努められたい。 1、学校週5日制については、学校、家庭、地域等との協力、連携のもと、十分な検討を行い、円滑なる導入に向け、遺憾なき対応をされたい。 1、間近に迫っている国民文化祭については、成功に向けて万全を期されるとともに、これを契機に地域文化の振興と市民の文化活動の促進をより一層図られたい。以上、3件の要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上をもちまして、文教常任委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 以上をもって、各常任委員会委員長報告は終わりました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △討論
    ○議長(山田初雄君) これより、委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ質疑の通告がありませんので、直ちに討論に入ります。 通告がありますので、これより順次発言を許します。 12番升きよみ君。   〔12番升きよみ君登壇〕  (拍手) ◆12番(升きよみ君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま議題となっております新年度一般会計予算を初めとする議案52件のうち、議案第1号ないし第17号、議案第28号及び第29号、第32号、第33号、第35号、第38号、第42号ないし第44号の計26件について反対するものであります。 今日、国と地方自治体に求められていることは、国民生活の困難をもたらした福祉切り捨て臨調行革路線や、大企業の利益第一主義の野放し、軍事費優先を改めることであり、家庭と人間、自然を取り戻すための大胆な転換であります。ところが、国家予算は、生活大国はかけ声だけで相変わらずの軍事費増強、臨調行革、地方財政圧迫国民生活犠牲の予算となっておりますが、そうした中での本市予算案もまたその路線を受け継ぎ、市民生活犠牲の予算となっている点であります。 すなわち、自民党政府の悪政の影響は……、〔「どこが悪政だ」と呼ぶ者あり〕自民党政府の悪政の影響は、国庫補助負担率カット補助金カットによる分は、この7年で133億円に及び、単年度でも13億円の影響が生じております。この間、自治体への住民サービス削減等を盛り込んだ地方行革大綱に基づき、福祉、教育、行政サービスが削られてきた結果、全国的に自治体の基金積立金がふえ、国はまたこれを理由に「自治体の財政が豊かだ」として交付税削減などを進めてきております。 我が党は、本市の基金積立金の問題をたび重ねて指摘してきましたが、新年度においてもさらなる積み立て41億 1,550万円を加え、4年度末見込みで 303億 8,300万円になろうとしております。これは市民1人当たり6万 8,000円余になるものです。加えて、公共下水道事業においても新たに減債基金が16億 6,000万円計上されたのであります。しかし、自治体が市民の暮らしを最優先するなら、こうした基金積み立ての方向ではなく、住民が最も望む公共料金の抑制や引き下げなど、市民の暮らし、福祉など生活向上にこそ使われるべきものと考えます。 特に今日、急激な経済、社会変化の中で景気の先行き不安も加わり、また実際的に市民の生活の厳しさは一段と強まっております。市民生活実態調査結果で見ても、暮らし向きを昨年と比較すると「楽になった」7%に対し、「苦しくなった」34%となっており、その理由に「物価が上がった」24%、「教育費がふえた」27%、「収入が減った」19%となっており、中でも「物価が上がった」と答えた世帯が12.3ポイント上昇していることに端的にあらわれているように、市民生活の実情に即した対応が求められております。 ところで、新年度の料金引き上げは7件、4億 6,000万円で、新たに市民負担が強まったものになりました。この点での、公共料金の対応についての当局の姿勢が厳しく問われるものです。すなわち、真に市民の側に立って、その値上げ抑制や引き下げがされたかどうかという点です。若年労働者の負担に耐えがたい保育料、少子化時代と言われ、子供たちの豊かなあすを保障していくために最大の努力が求められていることにこたえたのかどうか。1世帯当たり16万 353円、1人当たり7万 5,086円と、全国30類似都市中でも11位にランクされ、1人当たり全国平均よりも21%アップと言われる国保料、納入においては全国2位の勤勉な市民の努力の中からも、常々、高い国保料を何とかしてほしいとの声が強く出されておりました。こうした声にどこまでこたえたのかが問われていたわけであります。 今日、全国的に各地方自治体が保育料や国保料を引き下げする状況が生まれております。とりわけ高い国保料の引き下げが 300を超える市町村でも実施されているように、本市でも市民生活の実態から即して、これら引き下げをすべきであります。 国保料については、国の財政安定化支援事業による一般会計繰り入れとは別に、従前より実施している繰入分を加算する。保育料についても、他会計からの繰り入れ措置などの工夫ができたはずです。下水道料金に至っても、減債基金の創設ではなく、一般会計の負担増で市民負担の軽減を図ることなど、とるべき方策はあったと思われます。要は、公共料金への考え方が国・県等に合わすとか、さらには「健全財政」をまくら言葉に「2年ごとの見直し」などという既存のレールを前提にしたような安易な方向ではなく、最大の努力を払った結果として示されなければ、市民の理解や合意は得られないのであります。こうした市当局の姿勢が、今回の体育施設使用料における消費税負担転嫁を許す値上げ案に端的にあらわれております。 ともあれ、言わずと知れた公共料金の引き上げが諸物価値上げの最大の要因にあり、昨年に比べ約3倍に近い負担増に、市民の厳しい批判は免れません。 次に、消費税負担転嫁に係る部分についてです。市民には、ことしもまた実質引き上げとなる固定資産税等の負担増があり、税への関心と重税感に強いものがあり、依然として逆進性の高い消費税に強い不満と怒りがあります。消費税転嫁した使用料30件、全会計6億 4,200万円に及ぶさらなる負担は、市民1世帯当たり4,000円、またまた負担増です。市長はあくまでも「租税法律主義」を主張され「悪法も法なり」とおっしゃっておられますが、住民の福祉、生活向上という地方自治体のなすべき長として、市民生活の影響にこそ心を配られることであって、その立場から消費税転嫁をやめることもできるのですし、それでこそ思いやりのある市政と思うものです。 次に、提案理由の説明の中で「個性豊かな文化環境都市づくりを目指す」とされております。そうした点から見て、都心軸中心の大型拠点再開発事業、駅周辺土地区画整理事業が果たして市民本位の町づくり、個性豊かな金沢らしい町づくり、環境を守る都市となり得るのか、我が党は、この点からも厳しい批判を寄せてきました。大型拠点再開発事業や区画整理事業等が、結局、大手企業を呼び込み、地元商店等の衰退を招き、金沢らしい町並みを破壊し、地価高騰を生み出し、結局そこに住み生活をしていた人々を地区外に追い出すなど、さまざまな諸矛盾をつくり出してきました。駅前の第1地区再開発ビルは、日本航空、三井生命などをキーテナントに6年度オープンを目指し、建設工事に拍車がかかっておりますが、このビルそのものが、市当局みずからが提唱されている「卯辰山の見える景観」を金沢の駅の窓口でふさぐ 130メートルののっぽビルであるばかりでなく、商業床に入る地元キーテナントの出店難航といった問題を抱えるに至っております。 350億円に近い総事業の約1割近くを市が出し、さらに保留床を埋めるべく文化ホール設置とするなどとしておりますが、いずれにしても、本事業がいかに地元企業をないがしろにするものかがうかがえます。 加えて、駅・武蔵北区第5工区については、いまだキーテナント確定にならぬとして事業が先送りされましたが、しかしながら、この事業全体そのものの見直し、再検討がされるのではなく、引き続き2工区から4工区にかけての開発計画、整備構想を進めていこうとされることは、一体これまでの教訓、諸問題をどのように受けとめておられるのか。一向に改められるおつもりがないことに、市民本位の町づくりではないと言わざるを得ません。高度経済成長時代計画そのものの破綻から、改めて我が党は、金沢らしい町づくりを進める立場から、拠点再開発事業を根本的に改めるべきことを主張しておきます。 いよいよ駅西から駅東、駅北と、駅周辺の町づくりが進められようとしております。特に駅北土地区画整理事業の進行に伴って、今、市民の関心が寄せられております。JRや北陸鉄道などの大手企業や地価高騰を進める県外不動産企業の買い占めなど、諸問題が横たわっております。ともあれ、拠点再開発事業の一方、今、地元商店はどうなっているでしょうか。竪町、片町、武蔵、横安江町商店街など、必死に顧客確保に取り組んでいらっしゃいますが、自立・自助・互助だけでは済まされない事態となっていることも見逃せません。これでは地元企業の生気あふれる都市づくりになり得ないと思われます。 ところで、都市景観形成基本計画が策定され、景観審議の答申も出されました。行政誘導による高層建築物がいかに景観を損なってきたかは今さら申すまでもありませんが、しかしながら、真に金沢の町並み景観を守る環境づくりのために、実効ある英断こそ必要としております。 次に、以下の点を特に要望しておきたいと思います。 1つに、森本丘陵工業団地造成事業については、いよいよ本格的工事に入ります。我が党は、この間、東部丘陵での工業団地断念の教訓を生かし、その事業への取り組みが重要であることを指摘してきましたが、今事業が 100億円を超える総事業でありますだけに、現在、誘致企業1社であり、本事業が本当に地元企業の振興に役立ち、公害の不安、自然環境への影響と保全、雇用の拡大、本市産業構造に見合った企業張りつけなど、調和のとれた工業団地として当初の目的が達成し得るよう求めておきます。 2つに、議案第18号に関してですが、本条例案は駅西地区計画に基づく良好な建築物を新築する者に対し助成を進めるもので、条例の運用に当たっては、一部に限定したり、大企業などの買い占めを許すような方向ではなく、地元地権者を中心とした保護に活用され、制度の趣旨に十分沿うものとして特段に配意されることを望んでおきます。 3つに、社会的環境問題となっておりますごみ対策については、新埋立場建設工事や西部クリーンセンターでの基幹改良工事が行われます。ごみ排出量が全国トップクラスにあるだけに、減量化・資源化計画を初め産業廃棄物を含めた総合的なごみ対策を進める強力な部局の強化を求めるものです。 4つに、いよいよ本年度より学校週5日制が導入され、指定校も決まりました。このようなときにこそ、子供の教育に本当のゆとりと豊かさを取り戻すことが求められております。暴力、体罰の根絶はもとより、子供たちへの基礎学力が十分に保障され、ゆとりある教育環境づくりのための条件整備に、学校、体育・社会教育施設等の開放、学童保育、児童館施設充実など、全庁的、また地域、教職員、父母ぐるみの推進体制が早急に図られるよう要求するものです。 最後に、請願第8号及び陳情第3号の委員会の不採択に反対するものです。 第8号は、「消費税に関する請願」についてです。特に、さきの国会においてすべての会派が賛成し、自民党みずからが公約した飲食料品の非課税を直ちに実施するよう働きかけることを求めているこの請願は、まさに弱い者いじめの不公平な逆進税制である消費税の本質がいささかも変わらない限り、この要望が出されてまいりますし、これからも、このような請願や運動が繰り返されると思います。本請願は、消費税に反対したすべての会派が、また食料品非課税を公約したすべての会派の皆さんが賛同されるものと確信いたします。 また、第3号は、「夕日寺ゴルフ場造成工事にともなう金腐川の濁り水防止に関する陳情」です。夕日寺ゴルフ場の再三再四にわたる泥水流出については、住民の方々から厳しい指摘を受け、本議場でも議論がされてきましたが、あれこれの部分的な応急措置では防ぎ切れない事態になっていることが明らかになってきました。4つの調整池のうち3つまでが濁り水流出であることなどから見て、抜本的な対策として、新たな調整池の設計変更等を含め、業者や関係方面への指導を求める本陳情の内容は当然の要求であり、これに反対することは住民の願いに背を向けるものであると言わねばなりません。よって、本陳情が採択されるべきと考えます。 以上、我が党の立場を述べまして討論を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 24番干田哲郎君。   〔24番干田哲郎君登壇〕   (拍手) ◆24番(干田哲郎君) 私は、自由民主党金沢市議員会を代表して、ただいま議題となっております平成4年度金沢市一般会計予算を初めとする諸議案に対し、賛成の立場から討論を行います。 世界は今、第二次世界大戦後の構図を大きく塗りかえ、冷戦構造に終止符が打たれようとしております。一方、イデオロギーの対立、民族紛争や核拡散の懸念が高まり、不確実、不安定な様相が強まってきていることも事実であります。しかし、このようなときこそ人類が目指す希求の目的として、平和の秩序を構築していかなければならない時代でもあります。 また、我が国日本に目を転ずるならば、生産重視の視点から消費者や生活者重視の社会へ、そして効率優先の社会から人間性に十分配慮した社会へと、その転換が求められている時代であります。 さらに、高齢者社会を間近に迎え、地球環境に思いをいたし、社会資本の整備によって、快適で安全な質の高い生活環境がはぐくまれていかなければならない時代でもあります。 このような視点に立って、今回、市長が提案されました諸議案を拝見いたしますに、まさに時代をとらえた施策と言うべきものであり、今、金沢市にとって何が必要なことであるか、何をなすべきかを的確にとらえているものと感服いたす次第であります。 そこで、以下、賛成の主な理由を述べてまいりたいと存じます。 その第1点は、都市基盤の整備に全力を傾注されたことであります。本市は 400年余にわたって戦禍を受けていないことから、道路や鉄道関連の整備は、そのおくれを指摘されていたことは否めない事実であります。しかしながら「未来にはばたく金沢都市圏の建設」を進めていくためには、都市の基盤整備は欠くべからざる課題と言えましょう。保存と開発の調和に苦悩しながら、たとえ小さくても美しく風格のある都市として、金沢の町づくりに確固たる個性を主張し続ける市長のこだわりを高く評価するものであります。 特に、駅周辺の整備と金沢環状道路網の整備は喫緊の課題であり、もちろん新幹線受け入れまでには今後、幾多のハードルを越えなければなりません。駅-武蔵間の開発や金沢環状道路についても、これから進めていくところは、いわゆる難所の区域であることも事実であります。しかし、今ここでやらねばならぬという思いがかけめぐることは、我が自由民主党議員会も市長と心を同じくするものであり、どうか不退転の決意でこの事業を推し進めていただきたいと思うのであります。 第2点として、生涯学習に最善の意を注がれたことであります。社会教育課を生涯学習課に改めてその一新を図られるなど、市長の生涯学習にかける意気込みをじかに感ずるものであります。市民芸術ホール、金沢南図書館、額谷ふれあい健康センターなどのハード部門に着手されるとともに、地区公民館の充実などソフト面をあわせた施策を盛り込まれました。また、ポスト国体の対応としても、生涯スポーツの充実に腐心され、体育施設の利用時間の拡大など、きめの細かい配慮がなされていることも見逃してはならない施策であると思います。 第3点に、「福祉プラン21金沢」の具現化に努められたことであります。高齢者の方々の社会参加を促すとともに、介護を必要とされる方々にサービスの提供を図り、同時に本市特有の善隣館思想を取り入れ、そのサービス体制の充実強化を進めようとされておられます。だれもが安心して生活でき、障害のあるなしにかかわらず社会の構成員として過ごせる世界、ノーマライゼーションは人々の生活する尊厳を保障するものであります。我々は、サービスを受けることだけを強調するものであってはなりません。福祉を提供する社会づくりの醸成こそ、今、求めていかなければならないものであります。 第4点として、金沢の個性を高める施策であります。市長の提案理由の説明にあった「土着の文化」は、我々に懐かしい思いを起こさせ、金沢を愛するがゆえに発せられた言葉であると理解いたしております。「景観も文化なり」、まさにそのとおりであります。日本の各都市がいずこも同じ箱物を建設し、同じ町並みを形づくり、同じようなイベントを企画するようであっては、悲しいかな、その町の個性が失われていくことは明白であります。そんな中、学術や文化を初めとして、金沢固有のものを守り、育て、さらに革新させていこうという市長の金沢の個性へのこだわりは、これからの地方の時代において欠かすことのできないものであると考えます。 第5点として、当初予算全般についてでありますが、一般会計の伸び率を 9.6%と、13年ぶりの積極予算を編成されながら、健全財政を維持されたことであります。今日の景気の落ち込みを考えたとき、国の地財計画はもちろん、国家予算の伸び、県内各市はもとより石川県の予算の伸び率を大きく引き離し、類似都市の中でも抜きん出た予算編成が行われたことは注目に値するものであると存じます。さらに、財源の年度間調整にも心を配られ、市債の発行も交付税措置のあるものに厳選するなど、後世の負担をよくよく考えたものであると拝察いたします。同時に、公共料金の値上げを極力抑制され、市民生活にも十分な配慮が加えられていることは、市民の信頼を担うに十分なものであると存じます。 以上、るる述べてまいりましたが、このほかにも駅西地区の町並み形成を初め、金沢テクノ・パークの整備、都市型農業の育成、都市防災の安全対策など、ハード・ソフトにわたってきめ細かく配意された山出市長の施策は、今、市民が求めていることを的確に把握し、確実に対応されているものであるということであります。 はっきり申し上げて、これまで我々は消化不良といったものを感じておりました。それは、市長は事あるごとに「今これこれ懇話会で検討している。もう少し待ってくれ」というものであり、ある意味では歯がゆい思いさえいたしたのでありますが、しかし、山出市長は市長2年目を迎えた今日、これまで待っていた懸案の事項を確実に実行され、今まで布石を打ってきたものを着実に芽を出させてきたのであります。まさに心憎いばかりの演出であり、その政治手腕を高く評価したいと存じます。 最後に、市民の心を心とされ、市民に思いやりある市政を遂行されんとする市長に、我が自由民主党金沢市議員会は、ともに金沢市の市勢発展のために尽くさんことをここに誓い、ただいま上程されております諸議案に対しすべて賛成であることを表明して、私の討論を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 以上で討論は終わりました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) これより、採決いたします。 まず、議題のうち、議案第1号ないし議案第17号、議案第28号、議案第29号、議案第32号、議案第33号、議案第35号、議案第38号及び議案第42号ないし議案第44号の議案26件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、議案第1号ないし議案第17号、議案第28号、議案第29号、議案第32号、議案第33号、議案第35号、議案第38号及び議案第42号ないし議案第44号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。            ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、議案第18号ないし議案第27号、議案第30号、議案第31号、議案第34号、議案第36号、議案第37号、議案第39号ないし議案第41号及び議案第45号ないし議案第52号の議案26件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第18号ないし議案第27号、議案第30号、議案第31号、議案第34号、議案第36号、議案第37号、議案第39号ないし議案第41号及び議案第45号ないし議案第52号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。            ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、請願第8号について採決いたします。 本件に対する委員会の決定は、不採択であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、請願第8号は、不採択とすることに決しました。            ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、陳情第3号について採決いたします。 本件に対する委員会の決定は、不採択であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、陳情第3号は、不採択とすることに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第2議案第68号及び議案第69号の金沢市名誉市民の称号を贈ることにつき同意を求めるについて、以上の議案2件を一括して議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) 市長から提案理由の説明を求めます。 山出市長。   〔市長山出保君登壇〕 ◎市長(山出保君) 去る3月17日、各界代表よりなる名誉市民推薦委員会を開催し、蓮田修吾郎氏及び江川昇氏を金沢市名誉市民候補として推薦する旨、答申をいただきました。これを受け、本日、お二方に金沢市名誉市民の称号を贈ることにつき同意を求める案件を追加提出いたした次第でございます。 御承知のとおり、蓮田修吾郎氏は、金沢が生んだ世界的な金工作家であり、日本芸術院会員、文化功労者に重ねて、昨年秋には文化勲章受章の栄誉に浴されました。また、江川昇氏は、市長として3期12年、また助役としても15年の長きにわたり金沢市政の推進に尽瘁され、数々の業績を残されました。 以上、お二方の輝かしい御功績は、金沢市名誉市民として御推挙申し上げるにふさわしいと存じ、ここに提案に及んだ次第でありますので、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 以上の議案各件につきましては、質疑その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 まず、議題のうち、議案第68号の議案1件を採決いたします。 お諮りいたします。 議案第68号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第68号は、原案のとおり同意することに決しました。            ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、議案第69号の議案1件を採決いたします。 お諮りいたします。 議案第69号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第69号は、原案のとおり同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第3議案第70号金沢市監査委員の選任につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第70号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第70号は、原案のとおり同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第4議案第71号金沢市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第71号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第71号は、原案のとおり同意することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第5諮問第1号人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~議会運営委員会の閉会中の継続調査について ○議長(山田初雄君) 次に、日程第6議会運営委員会の閉会中の継続調査についてを議題といたします。 議会運営委員会は、議会の運営に関する事項については、閉会中も継続して調査することに決した旨、議会運営委員会委員長から閉会中の継続調査の申出書が議長のもとに参っております。 お諮りいたします。 議会の運営に関する事項につきましては、委員会の申し出のとおり、閉会中も継続して調査することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会運営委員会からの申し出のとおり、閉会中も継続して調査することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第7議会議案第1号金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部改正についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第1号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第1号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第1号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第8議会議案第2号「景観都市宣言」に関する決議を議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 42番北市朗君。   〔42番北市朗君登壇〕   (拍手) ◆42番(北市朗君) 私は、ただいま議題となりました議会議案第2号「景観都市宣言」に関する決議案につきまして、提出者を代表いたしまして提案理由の説明を行います。 我が町金沢は、開町以来 400年を超える歴史と文化を渾身に宿し、先人がそのはぐくまれた知恵を投じ、品格を重んじ個性と伝統ある町が形づくられ、衆耳、衆目のもと、その揺るぎない地位を確立してきました。また近年、国においては、東京一極集中の解消を図り、国土の均衡ある発展を機軸に地域主導による地域づくりを推進しているところでありますが、本市ではこれに先駆け、昭和43年に金沢市伝統環境保存条例を制定し、本市固有の伝統環境の保存を図り、各都市の没個性化を警鐘しつつ、その先導的役割を果たしてまいりました。 このような歴史と文化涵養の精神風土を持つ本市は、さきの伝統環境保存条例の趣旨を継承発展させ、伝統的な都市景観の保全、育成と、また近代的都市景観の創出などに取り組むため、平成元年には金沢市における伝統環境の保存と美しい都市景観の形成に関する条例を制定し、そして先日、この条例の趣旨に沿って策定中の都市景観形成基本計画がまとまり、公表されたところであります。 今後、本市はこの基本計画に基づき、市民と行政が一体となって、総合的かつ計画的な都市景観施策を推進する上で、一層の市民意識の高揚と啓発を図ることが不可欠であり、今、我が金沢市が景観都市となることを内外に明らかにすることは、極めて有意義なことと思料し、ここに本決議案の提出に及んだ次第であります。 以下、決議案文を朗読いたします。 「景観都市宣言」に関する決議。 私たちのまち金沢は、恵まれた自然や地形を背景に、歴史的な街並みや、伝統にはぐくまれた文化をいまに伝え、美しく、個性豊かで魅力的なまちを形づくってきた。 私たちすべての市民は、 1 美しい自然と風土を保全する景観づくり 1 伝統的・文化的な資産を継承する景観づくり 1 環境に調和した新しい都市空間を創造する景観づくりを基本に、さらに金沢らしい都市景観を形成していくことを宣言する。 ここに決議する。 各位におかれましては、かかる提案の趣旨を十分に御賢察を賜り、本決議案が何とぞ全員の御賛同をいただきますよう心からお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件につきましては、質疑その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第2号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立全員であります。 よって、議会議案第2号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第2号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第9議会議案第3号「リクルート」、「共和」、「佐川急便」疑惑の徹底解明と企業・団体献金の禁止を求める意見書を議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 13番杉浦常男君。   〔13番杉浦常男君登壇〕   (拍手) ◆13番(杉浦常男君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第3号「リクルート」、「共和」、「佐川急便」疑惑の徹底解明と企業・団体献金の禁止を求める意見書について提案理由の説明を行いたいと思います。 リクルート事件に続いて共和汚職や戦後最大級とも言われる佐川急便疑惑が表面化し、国民の金権腐敗政治に対する厳しい批判が強まっているのであります。今こそ重大な決意に立って、疑惑の究明と腐敗政治の構造を一掃することが求められているのであります。 共和汚職にまみれた自民党の阿部文男代議士は、かつての北海道開発庁長官の要職を利用して多額の賄賂を受け取り、その金が鈴木元首相にまで渡されていたのであります。また、佐川急便疑惑に至っては、 5,000億とも言われる金の流れが取りざたされている中で、野党の議員の中からも金を受け取っていたことが明らかになり、社会党のある議員などは「もらった金は預かり金だ」と言って、自民党の鈴木元首相と全く変わらない詭弁を使って国民の目をごまかそうとするなど、言語道断と言わざるを得ません。 さて、佐川急便問題については、去る12日、参議院予算委員会において我が党の上田耕一郎副委員長が取り上げたのでありますが、幾つかの違法行為に対して運輸省の指導監督に問題はなかったかとして、佐川の全国平均の4倍近い増車率や、1人で2人分働かせていることから猛烈残業をやらせ「事故が起こっても絶対に居眠り運転と言うな、わき見運転と言え」など朝礼に訓示しているほど、この企業の急成長の驚くべき実態を明らかにしたのであります。 佐川急便疑惑は、数多い許認可を得るため、また事故を隠すなど、いろんなところに布石を打っていた可能性があると思うのであります。北陸佐川が運輸大臣の元秘書の給与の肩がわりまでしていたという事実は、大臣のいすも揺らぐ問題と言わざるを得ません。佐川疑惑は、戦後最大の壮大な規模にわたって政治家との黒い癒着をはらんだ問題に発展してきているのであります。したがって、あらゆる疑惑の解明は、捜査当局の厳正な捜査は当然でありますが、何よりも疑惑の政治家がみずからを正し、その責任を明らかにすることが重要であり、同時に、国会が証人喚問などによって徹底解明を行うことが必要であると考えるのであります。 アメリカなど世界の先進諸国では、企業や団体からの献金を厳しく禁止しているのでありますが、日本共産党は、何よりも企業・団体献金に金権政治を生む悪の根があることを認めた政党が、あれこれの条件をつけずに、また法の成立まで待たずに、みずからそれを実行し、自浄能力を発揮することを強く求めるものであります。さらに踏み込んで、根深い金権腐敗政治の最大温床となっている企業・団体からの献金を禁止することこそ、国会が率先実行するべきであります。 以上、金沢市民はもとより、国民の強い要求を受けての一連の疑惑解明と、企業・団体からの献金禁止を求めた我が党の提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件につきましては、質疑その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第3号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立少数であります。 よって、議会議案第3号は、否決されました。   〔議会議案第3号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第10議会議案第4号金沢市議会の情報公開に関する決議を議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 10番森尾嘉昭君。   〔10番森尾嘉昭君登壇〕   (拍手) ◆10番(森尾嘉昭君) 私は、日本共産党市会議員団を代表して、ただいま上程された議会議案第4号金沢市議会の情報公開に関する決議案の提案説明を行います。 今日、情報を公開することは、国民の知る権利を保障し、憲法上の主権在民の原則に即したものであることが国民の声となり、各方面で実施されてきています。地方自治体での情報公開条例の制定は1982年に始まり、全国に広がってきました。本市においても昨年の3月市議会で条例が制定され、不十分な点や問題点を残しながらも7月に実施されてきました。 こうした中で、当然、議会の情報公開について、直ちに実施することが強く求められてきました。そもそも、議会は国民、住民の意思を代表する立法・議決機関ですから、国民、住民が主権者として議会の会議を傍聴して、その様子を知る権利のあることは当然であります。ですから、議会は会議の公開を原則にしなければなりません。こうした立場から、国会については憲法第57条で会議の公開を定め、地方議会については地方自治法第 115条で「議会の会議は、これを公開する」としています。そして、この「会議の公開」とは傍聴の自由、報道の自由、会議録の公表を意味するとしています。このように、議会の会議は公開を原則にしているものであります。 ところが、地方議会の場合、本会議に限定され、委員会の公開は制限されてきました。これは、さきの地方自治法第 115条にある「会議の公開」の「会議」とは本会議を対象としたもので、委員会に及ばないと一方的に解釈されてきたものであります。しかし、こうした解釈に立ちながらも、公開を全く認めないというようにもできず、委員長または委員会の許可制による傍聴という方法をとってきています。本市議会もこの対応がされ、実際、市民が委員会を傍聴することに条件をつけ、事実上、公開とされない状況が続いてきました。今日、情報の公開が広く国民の中で実施されてきていることから、議会も当然、公開の原則から検討し、市民に開かれた議会とすることが求められてきています。 よって、市民の負託を受けた本市議会が公開の原則に沿って、 一、市民に開かれた議会とするため、市議会常任委員会などは、傍聴を認め、公開とする。 一、市議会常任委員会などの会議録は、議員や執行部の氏名とともに、要点を記載し、公開とする。 この点を盛り込んだ市議会の情報公開を実施することをうたった決議案を提案するものであります。 市民の期待にこたえ、堂々と議会の公開を実施する立場から、この決議案を検討され、すべての議員各位の良識と判断をもって賛同されることをお願いする次第であります。 以上で、提案説明を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。   〔「議長、22番」と呼ぶ者あり〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議事進行に関する動議 ○議長(山田初雄君) 22番小津正昭君。 ◆22番(小津正昭君) 議事進行に関し、動議を提出いたします。 ただいま議題となっております議会議案第4号につきましては、その内容をお聞きいたしますと、先ほど議決されました議会議案第1号により既に議会の意思決定がなされている議会の情報公開についての決議であります。このことは、本市議会会議規則第14条の規定からいたしましても、当然に一事不再議の原則が適用されるものと判断されますので、この際、議会議案第4号については質疑その他を省略し、議決不要の取り扱いとされるよう求めるものであります。 以上、議事進行に関し動議を提出いたしましたので、満場の御賛同を賜りますようお願いをいたします。   〔「賛成」「賛成」呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) ただいま22番小津正昭君から議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。   〔「議長、12番、議事進行に関する動議」「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 12番升きよみ君。 ◆12番(升きよみ君) 議事進行に関して動議を提出いたします。 提出されました議会議案第4号金沢市議会の情報公開に関する決議案については、ただいま小津議員から一事不再議の動議が出されましたが、私は、この動議は理に合わないと考えます。 我が党の決議案は、議会の公開について、市民の要望に沿って具体的内容を盛り込んだ決議案であります。これに対し、一事不再議をもって採択すらしないなどとはもってのほかで、不当であります。言論の府である議会は、意見を表明し、議論を尽くす場であり、多数をもって議論、採択を行えないなどは全く許されません。しかも、条例と決議案を一緒にし、一事不再議などとするのは論理的にも納得させることはできません。 しかも、我が党がこの決議案をルールに従って提出したところ、自民、社会、公明、自民クラブ、民社党の各議運委員から抗議文が出されました。公党が決議案を提出したことに抗議し、そして、より内容を豊かにしようとするこの意思に対し、提出したことそのものに抗議をし「取り下げないのは問題だ」などと言うのは前代未聞であり、我が党は断固たる抗議の声明を表明しました。 大体、委員会の傍聴を棚上げにし、委員会の会議録をイニシャルに伏し、将来、氏名を公表するなどというのは市民の議会を公開してほしいとの要望にこたえるものではありません。 以上、我が党はこの決議案についての審議を進め、採択に付するよう求め、動議を提出いたします。   〔「賛成」「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) ただいま12番升きよみ君から議事進行に関し動議が提出されました。 所定の賛成者がありますので、本動議は成立いたしました。            ----------------- ○議長(山田初雄君) まず、22番小津正昭君の動議を議題といたします。 お諮りいたします。 22番小津正昭君の動議のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、22番小津正昭君の動議は可決されました。 この際、申し上げます。 議会議案第4号は、ただいまの動議の可決により、議決不要といたします。 なお、12番升きよみ君の動議は、22番小津正昭君の動議が今ほど可決されたことにより、議題としないことといたします。   〔議会議案第4号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第11議会議案第5号長時間・過密労働を改善するための労働基準法の抜本的改正を求める意見書を議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 9番近松美喜子君。   〔9番近松美喜子君登壇〕  (拍手) ◆9番(近松美喜子君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第5号長時間・過密労働を改善するための労働基準法の抜本的改正を求める意見書案の提案理由の説明を行います。 23歳で死亡した娘さんの死が富士銀行での過重な労働によるものだとして、両親が損害賠償の裁判を起こされたというニュースは記憶に新しいところです。また、会社のトイレでクモ膜下出血で倒れ、2時間後に亡くなった54歳の製本断裁工の奥さんは、「晩酌をしながらその場で崩れるように眠る毎日でした。そのうち、夜中に目を覚ましてめそめそ泣くようになりました。あの日『きょうはおかしい』と言うので休むように言いました。でも『そんなことはできない。今、休んだらしかられる』と言って出かけ、それが夫の最後でした」と、全国過労死の会で訴えられました。 また、患者に注射中の死亡や、金沢でもありましたが、夜勤明けの帰宅途中に死亡など、看護婦不足のもとで、その労働実態は極限状態にあります。過労死が我が国の長時間・過密労働から来ることはわかり切ったことであります。 日本の年間の実労働時間がドイツやフランスに比べて 400~ 500時間も長いことは、政府の統計によっても明らかです。欧米では法定労働時間も、80年代半ばには週40時間が主流になりました。ところが、日本では1947年制定の労働基準法で週48時間とされた後、ようやく40年後の1987年の改正で40時間が主文化されましたが、実施は先送りされ、91年度から44時間になったばかりです。しかも、労働基準法に残業の上限規制がないために、長時間の残業が横行し、44時間という、この法定労働時間は言葉だけ、週55時間が当たり前という職場が少なくありません。年次有給休暇も、欧米では法律の規定も3週から5週が普通で、労働協約では4週から6週、長いバカンスを楽しんでいますが、日本では、基準法の規定はようやく最低10日、 300人以下の事業所は8日になったばかりです。世界の時短の流れから日本だけが取り残されてしまいました。 諸外国との経済摩擦の一因として、日本の企業が労働者を低賃金で長時間働かせているからだと世界から非難されてきました。そんな中で、政府も時短を問題にせざるを得なくなり、1992年までには年 1,800時間を目指すと言っています。ところが、こうして時短が叫ばれている一方で、実際には日本の労働時間は逆に伸びているのが実態です。労働組合のアンケートでは、女子労働者で月 230時間の残業など、驚くべき回答が寄せられています。問題は、この統計にあらわれていないサービス残業を含めると、2,500時間から 3,000時間という常識の範囲を超えた労働が実際に行われているところにあります。しかも、これらのサービス残業が半ば公然と行われているところに、さらに大きな問題があります。 さきに挙げた富士銀行の女性は、女性の残業が4週に24時間以内という規制をはるかに超えた残業をさせられていましたが、職場では、上司が「規制の範囲内でしか残業時間をつけてはいけない」と指示し、常に厳しくチェックをしていたのです。こんな卑劣なまやかしの中、23歳の若さで命を落とされました。 利潤追求、もうけ第一主義、特に我が国の大企業のその貪欲さはとどまるところを知りません。こんな中で、毎年空前の利益を計上し続け、経済力世界第2位にのし上がったのです。徹底した合理化、人間性を無視した労務管理、大企業のこうしたやり方の中に、労働者の命や健康を「かけがえのない大事なもの」という考え方は見えません。人間が健康を損ない、ついに命を失うまで働かされるなどということは、絶対に許されないことです。 今、日本は、世界に通用しない過労死という余りにも大きな犠牲を経て、ようやく真の豊かさとは何かを求め始めています。その実現のためにも、終戦直後につくられ、基本的には手つかずのままで世界から大きく立ちおくれた労働基準法の抜本的改正が緊急の課題になっています。完全週休2日・週40時間労働制や、時間外労働の上限の明記やサービス残業の厳禁など、労働時間の短縮を図ること、賃金を初め採用、昇進、昇格における性別による差別禁止の明記など、人間的労働にふさわしい労働基準法の改正へと、全面実施を保障するための中小企業への必要な助成を政府に求め、提案理由の説明を終わります。(拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件につきましては、質疑その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第5号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立少数であります。 よって、議会議案第5号は、否決されました。   〔議会議案第5号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第12議会議案第6号「国民健康カードシステム」の開発・普及事業に関する意見書を議題といたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 37番山田透君。   〔37番山田透君登壇〕   (拍手) ◆37番(山田透君) 私は、公明党市議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第6号「国民健康カードシステム」の開発・普及事業に関する意見書案について、提案理由の説明を申し上げます。 高齢化社会を目前にした我が国にあって、地域住民の健康の保持と向上は、地方行政における最重要課題の一つであります。そのため、医療機関の整備の充実や地域医療保健制度の改善、及び住民健康相談や診断体制の整備など、地域保健医療施策の充実が図られつつあるところであります。 地域においても、近年の高齢化、また食生活の変化及び情報化など社会環境の変化に伴い、痴呆性老人や寝たきり老人など、高齢期疾患や成人病、あるいは精神的ストレス等による心身疾患等が著しく増加の傾向にあります。 したがって、地方自治体においても、このような著しい疾病構造の変化に対応するため、住民を対象とした健康づくりや健康診断体制の充実など、地域保健医療システムの充実を図るとともに、個人個人の生涯にわたる健康情報や病歴などに着目した「生涯健康管理システム」を確立し、住民一人一人が自己の誕生から高齢期までの健康情報を持ち、それを医療機関における診療や療養などにおいて適切に生かすとともに、自己のふだんの健康管理に役立てることが必要であります。 このような「生涯健康管理システム」の確立は、近年、目覚ましく発達を遂げているICカードや光カードを医療保健に応用する「健康カード」によって可能であり、既に幾つかの自治体や病院において導入されており、現在、検討、研究に入っている自治体もふえている状況であります。 「国民健康カードシステム」導入のメリットにつきましては、今議会で我が党の南部議員が詳細に述べ、本市への導入を訴えたところでありますので、ここでは省略をいたしますが、この健康カードは、個人に即した予防医療の確立、医療事故の防止、そのほか薬・検査づけ診療の解消など、医療行政の適正化等に有効であることからも、その開発・普及を図るべきであると思うのであります。 よって、政府は、 1、国民・住民にとって真に役立つ「国民健康カードシステム」が開発されるよう、政府の負担で多様な媒体による健康カードの開発を試行し、その公正・客観的な評価を行うこと。 2、「国民健康カード」が将来、他の地域・病院においても活用が可能となるよう、カードや入力情報の標準化及び互換技術の開発等を行うこと。 3、地方自治体における「国民健康カードシステム」の開発・普及に対する国の補助制度を創設すること。 以上3項目について、政府に抜本的対策を図るよう強く要望をするものであります。議員各位の御賛同を心からお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえさせていただきます。(拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件につきましては、質疑その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第6号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立少数であります。 よって、議会議案第6号は、否決されました。   〔議会議案第6号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第13議会議案第7号政治改革の断行を求める意見書を議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに討論に入りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △討論 ○議長(山田初雄君) よって、これより討論に入ります。 通告がありますので、これを許します。 10番森尾嘉昭君。   〔10番森尾嘉昭君登壇〕   (拍手) ◆10番(森尾嘉昭君) 私は、日本共産党市会議員団を代表して、ただいま上程された議会議案第7号政治改革の断行を求める意見書について、反対討論を行います。 この意見書は、政治と資金とに関する不透明さに起因する種々の問題が、国民の政治に対する信頼を揺るがす、まことに憂慮すべき事態を招来していると述べ、だから政治改革が緊急の課題だとしています。今、国民が怒っているのは、自民党の金権腐敗政治であり、企業・団体からの政治献金とその癒着した政治家に対してであります。ところが、この問題の解決などには全く手をつけず、小選挙区制導入を柱とする政治改革を持ち出してきました。 当時、海部前首相は「政治倫理や政治資金など、すべての問題の根本には選挙制度がある」として、小選挙区制の導入を盛り込んだ政治改革関連3法案を強行提出しましたが、国民の批判の中、廃案となったわけであります。リクルート、共和、佐川急便疑惑と、いずれも問題なのは、自民党などの金権腐敗政治であり、企業からの政治献金と、その癒着であります。ここにこそメスを入れなければなりません。 国民の批判を免れ、合理化するために持ち出してきたのが政党助成法の新設、すなわち政党に対する公的助成を実施することで金がかかる実態を改めるということであります。これは驚くべき開き直りの論理であります。問題となっている政治家の金の使い道は問わない。金集めが大変だろうから国民の税金で賄ってやるというわけであります。一つの案として出されているものによれば、総額 300億円にも上る巨額を毎年政党に与えるというものであります。試算によれば、自民党には毎年 250億円近くの金が転がり込むことになります。企業からの政治献金をもらうことによって企業との癒着、腐敗政治が起こるわけで、今度は国民の血税が買収など腐敗、汚職の資金源になりかねません。 もう一つの問題は、小選挙区制にすればお金がかからなくなるというものです。しかし、1人区である奄美選挙区の例のように、小選挙区制によってお金がかからず清潔な選挙が実現するどころか、一層の腐敗が起こるのが実態であります。しかも、小選挙区制は4割の得票で8割の議席を獲得するなど、ファッショ政治に道を開く危険なもので、絶対に許すことはできません。 意見書は、イギリスの例を述べています。しかし、イギリスでは小選挙区制が長年実施されるもとで腐敗が絶えず、このために腐敗防止法を必要としたのであります。「居酒屋に選挙事務所を設けてはならない」とか「投票に行くのに有権者の馬車賃を立てかえてはならない」など禁止事項を事細かに決めています。要するに、小選挙区制になればきれいな選挙になることを証明するどころか、絶えず起きる買収を規制するためには、どれほど細かく、また、どれほどつまらない内容の規定を持った法律を定めなければならないのかという見本と言ってよいと思います。 問題となっている1票の格差が3倍以上に上る状況は直ちに是正するべきで、今の中選挙区制のもとで格差2倍未満の定数是正を実施することは可能であります。自民党の党利党略で実施を怠ってきたのが問題で、これと小選挙制をすりかえるなどは許されません。この意見書は、国民の求める金権腐敗政治をなくし、1票の格差を是正することにこたえるものではありません。 政治改革というなら、まず金権腐敗の疑惑について徹底解明し、その根源となっている企業・団体からの政治献金を禁止すること、そして1票の格差を2倍未満にするため、定数是正を実施することこそ断行するべきであります。これが国民の求めている政治改革の方向であることを述べ、反対討論といたします。(拍手) ○議長(山田初雄君) 討論は終わりました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第7号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、議会議案第7号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第7号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第14議会議案第8号私学助成の充実強化に関する意見書ないし日程第19議会議案第13号地球環境保全の強化に関する意見書、以上の議会議案6件を一括して議題といたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件につきましては、提出者の説明その他を省略して直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 議会議案第8号ないし議会議案第13号の議会議案6件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件は、いずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第8号ないし議会議案第13号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 ただいま可決されました議会議案各件の提出先及びその他の処理方法につきましては、議長に御一任願います。   〔議会議案第8号ないし議会議案第13号は本号末尾参照〕            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △あいさつ ○議長(山田初雄君) 以上をもって、今定例会に付議されました案件は全部議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 山出市長。   〔市長山出保君登壇〕 ◎市長(山出保君) 閉会に際しまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本定例会に提出いたしました平成4年度予算を初めとする各案件につきまして、21日間の長きにわたり熱心な御審議を賜り、先ほどは適切な御決議をいただきまして、心から感謝申し上げます。 本会議あるいは委員会を通じていただきました貴重な御意見、御要望等につきましては、これを真摯に受けとめ、今後の市政運営に励んでまいる所存でございます。 加えまして、ただいまは44万金沢市民の総意として、市政の歴史に残る「景観都市宣言」の御決議を賜り、まことに時宜を得たものと敬意を表し、また感謝申し上げる次第でございます。この上は、宣言文に盛り込まれました御趣旨を体しまして、金沢の豊かな自然と美しく風格のある町並みを全市民共有の財産として、懸命に磨き、高めてまいりたいと存じます。何とぞ市民の皆様の深い御理解と御協力を切にお願いする次第であります。 この際、一言報告をさせていただきますが、それは、かねてより国に要望してまいりました平成3年度の特別交付税につきまして、厳しい財政事情にもかかわりませず、去る18日、昨年度を上回る9億 9,000万円余の交付を受けることができました。ここに御尽力を賜りました関係各位に厚くお礼を申し上げます。 さて、あと数日をもちまして新しい年度を迎えることと相なります。景気の停滞感の強まりなど、市政を取り巻く環境は殊のほか厳しいものがございますが、私を初め職員一同、打って一丸となりまして、金沢市勢の伸展と住民福祉の向上に一層の精進を重ねてまいる覚悟でございます。各位の変わらざる御指導と御鞭撻を切にお願い申し上げまして、閉会に当たってのごあいさつといたします。 本当にありがとうございました。 ○議長(山田初雄君) 閉会に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 各位におかれましては、去る3日から本日まで上程各案件の御審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことに対し厚く御礼を申し上げます。また、議事の運営に当たりましても、並み並みならぬ御努力をいただき、心から感謝申し上げる次第でございます。 平成4年度も行財政環境は極めて厳しい情勢に推移するものと予測されますが、各位におかれましては、御健勝にて、本市の発展と市民福祉の向上のため一層の御尽力をされますよう念願いたしまして、閉会のごあいさつといたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~ △閉会 ○議長(山田初雄君) これをもちまして、平成4年定例第1回金沢市議会を閉会いたします。            午後3時0分 閉会 ------------------------------------ 〔参照〕 ------------------------------------              議案提出について 議案「金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部改正について」を別紙のとおり会議規則第十三条の規定により提出します。   平成四年三月二十三日                 提出者                   金沢市議会 議員   末岡尚                      同      平田誠一                      同      出石輝夫                      同      中村正                      同      小津正昭                      同      上田忠信                      同      北井博                      同      本間勝美                      同      川紘一                      同      松本捷男                      同      鴻野博司                      同      北市朗  金沢市議会議長   山田初雄 様--------------------------------------- 議会議案第一号     金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部改正について 金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部を改正する条例を次のように定める。   平成四年三月二十三日提出                   金沢市議会 議員   末岡尚                      同      平田誠一                      同      出石輝夫                      同      中村正                      同      小津正昭                      同      上田忠信                      同      北井博                      同      本間勝美                      同      川紘一                      同      松本捷男                      同      鴻野博司                      同      北市朗   金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例の一部を改正する条例 金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例(平成三年条例第二号)の一部を次のように改正する。 第二条第五号中「および消防長」を「、消防長および議会」に改める。   附則 (執行期日)1 この条例は、平成四年九月一日から施行する。(議会に係る行政情報の公開に関する経過措置)2 改正後の金沢市情報公開および個人情報保護に関する条例(以下「改正後の条例」という。)の議会に係る行政情報の公開に関する規定は、議会がこの条例の施行の日以後に作成し、または取得した行政情報について適用する。(議会に係る個人情報保護に関する経過措置)3 改正後の条例の議会に係る個人情報保護に関する規定は、議会がこの条例の施行の際現に保管等をしている個人情報およびこの条例の施行の日以後に保管等をする個人情報について適用する。4 議会がこの条例の施行の際現に保管等をしている個人情報については、改正後の条例の相当規定の手続を経たものとみなす。--------------------------------------               議案提出について 議案「『景観都市宣言』に関する決議」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗-------------------------------------- 議会議案第2号        「景観都市宣言」に関する決議 私たちのまち金沢は、恵まれた自然や地形を背景に、歴史的な街並みや、伝統にはぐくまれた文化をいまに伝え、美しく、個性豊かで魅力的なまちを形づくってきた。 私たちすべての市民は、 1 美しい自然と風土を保全する景観づくり 1 伝統的・文化的な資産を継承する景観づくり 1 環境に調和した新しい都市空間を創造する景観づくりを基本に、さらに金沢らしい都市景観を形成していくことを宣言する。 ここに、決議する。 --------------------------------------              議案提出について  議案「『リクルート』、『共和』、『佐川急便』疑惑の徹底解明と企業・団体献金の禁止を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                   金沢市議会 議員  近松美喜子                      〃     森尾嘉昭                      〃     升きよみ                      〃     杉浦常男 --------------------------------------議会議案第3号  「リクルート」、「共和」、「佐川急便」疑惑の徹底解明と企業・団体献金の禁止を求める意見書 リクルート事件に続いて「共和」汚職、戦後最大級とも言われる「佐川急便」疑惑が表面化し、国民の金権腐敗政治に対する厳しい批判が強まっている。今こそ重大な決意に立って、疑惑の徹底究明と金権腐敗政治の構造を一掃することが求められている。 そのために、捜査当局が厳正な捜査を行うことは当然であるが、何よりも「疑惑をもたれた場合は、みずから真摯な態度をもって疑惑を解明し、その責任を明らかにする」という立場で、国会が必要な証人の喚問などに国政調査権に基づいて疑惑を徹底解明し、疑惑政治家の政治的・道義的責任を追及することが必要である。 さらに、こうした金権腐敗政治の最大の温床となっている企業・団体献金を禁止することが差し迫っての国民の切実な要求であり、そして国会が率先して実行することである。 よって、国会におかれては、国会がみずから決議した政治倫理綱領の立場で疑惑の解明、責任の追及を徹底するとともに、企業・団体献金を禁止するよう求めるものである。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「金沢市議会の情報公開に関する決議」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                   金沢市議会 議員  近松美喜子                      〃     森尾嘉昭                      〃     升きよみ                      〃     杉浦常男 --------------------------------------議会議案第4号             金沢市議会の情報公開に関する決議 今日、情報を公開することは、国民の声となり、各方面で実施されてきている。 本市においても昨年7月より、実施されており、一日も早く市議会においても実施されることが求められている。 よって、以下の点が盛り込まれた市議会の情報公開を実施することをここに表明する。一、市民に開かれた議会とするため、市議会常任委員会などは、傍聴を認め、公開とする。一、市議会常任委員会などの会議録は、議員や執行部の氏名とともに、要点を記載し、公開とする。 ここに、決議する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「長時間・過密労働を改善するための労働基準法の抜本的改正を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                   金沢市議会 議員  近松美喜子                      〃     森尾嘉昭                      〃     升きよみ                      〃     杉浦常男 --------------------------------------議会議案第5号   長時間・過密労働を改善するための労働基準法の抜本的改正を求める意見書 日本の労働者の長時間・過密労働の改善は、緊急に取り組まなければならない重大な課題となっている。 世界的にもおくれた日本の労働実態の背景には、労働基準法という根幹の法律が戦後まもなく制定されて以来基本的にはそのままにされてきていることが大きな要因としてある。 したがって、長時間・過密労働の改善のためには、労働基準法を今日の労働と生産の実態にあったものに改正することが重要な課題となっている。 よって、政府におかれては、以下の事項を主な内容とする労働基準法の抜本的改正を行うよう求めるものである。                  記1 1日拘束8時間、完全週休2日・週40時間労働制や残業時間の上限制限やサービス残業の厳禁など労働時間の短縮を図ること。2 賃金を初め採用、昇進・昇格における性別による差別禁止の明記など労働条件の差別・不利益変更の禁止を明確にすること。3 労働基準法改正の全面的実施を保障するための中小企業への必要な助成をすること。ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------             議案提出について 議案「『国民健康カードシステム』の開発・普及事業に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  本間勝美                       〃     南部康昭                       〃     山田透 --------------------------------------議会議案第6号      「国民健康カードシステム」の開発・普及事業に関する意見書 地域住民の健康の保持と向上は、地方行政における最重要課題の一つである。そのため、医療機関の整備・充実、地域医療保険制度の改善及び住民健康相談・診断体制の整備など地域保健医療施策の充実が図られつつある。 しかしながら、地域においても、近年の高齢化、食生活の変化及び情報化など社会環境の変化に伴い、痴呆・寝たきり老人等高齢期疾患、成人病あるいは精神的ストレス等による心身疾患等が著しく増加する傾向にある。 したがって、地方自治体においてもこのような著しい疾病構造の変化に対応するために、住民を対象とした健康づくりや健康診断体制の充実など地域保健医療システムの充実を図るとともに、個人個人の生涯にわたる健康情報や病歴等に着目した「生涯健康管理システム」を確立する必要がある。 すなわち住民一人一人が自己の誕生から高齢期までの健康情報を持ち、それを医療機関における診療や療養等において適切に生かすとともに、自己のふだんの健康管理に役立てることが必要である。 このような「生涯健康管理システム」の確立は、近年、目覚ましく発達を遂げているIC(集積回路)カードや光カードを医療保健に応用する「健康カード」(ID)によって可能であり、近年、幾つかの自治体や病院において試みられている。 この健康カードは、個人に即した予防医療の確立、医療事故の防止その他医療行政の適正化等に有効であり、その開発・普及を図るべきである。 よって、政府におかれては、下記の事項について抜本的な対策を図るよう強く要望する。                記1.国民・住民にとって真に役立つ「国民健康カードシステム」が開発されるよう政府は、政府の負担で多様な媒体による健康カードの開発を試行し、その公正・客観的な評価を行うこと。2.「国民健康カード」が将来、他の地域・病院においても活用が可能となるよう、カードや入力情報の標準化及び互換技術の開発等を行うこと。3.地方自治体における「国民健康カードシステム」の開発・普及に対する国の補助制度を創設すること。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。--------------------------------------                議案提出について 議案「政治改革の断行を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                   金沢市議会 議員  出石輝夫                      〃     中村正                      〃     小津正昭                      〃     上田忠信                      〃     北井博                      〃     本間勝美                      〃     平田誠一                      〃     鴻野博司                      〃     北市朗                      〃     末岡尚 --------------------------------------議会議案第7号            政治改革の断行を求める意見書 5年余にもわたり続いた好景気も減速局面を迎え、バブル経済が崩壊する過程において、企業のあり方についても種々の問題が指摘されており、これと軌を一にして政治と資金とに関連する不透明さに起因する種々の問題が、国民の政治に対する信頼を揺るがすまことに憂慮すべき事態を招来している。 昨年夏の臨時国会において、政治改革関連3法案が廃案に至り、その後与野党によって政治改革協議会が設けられ、政治改革実現の方途が検討されているところである。 例えば、イギリスにおいては、「選挙に金をかけない」制度の確立をするなど長年の国民的努力の結実として、議会政治の範たる地位を占めるに至っている。 我が国においても、抜本的な政治改革を推進することは緊急の課題であり、速やかに政治に対する信頼回復の道筋をつけ、国民に負託された政策課題を的確・機敏に対処する政治の仕組みをつくり上げなければ、我が国の未来に取り返しのつかない禍根を残すことになる。 そのためには、政治と資金との関係に限らず、政治倫理、選挙制度、国会改革、政党のあり方並びに国民の意識等広範かつ困難な課題を解決していかなければならない。 よって、国会並びに政府におかれては、政治改革協議会がみずからの責務とした「政治を改革し、常に国民と歩む政治」を実現するため、政治倫理の確立、政党助成法の新設、政治資金規正法の改正並びに選挙制度の改革を含む抜本的な政治改革を断行されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------              議案提出について 議案「私学助成の充実強化に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第8号           私学助成の充実強化に関する意見書 私立学校は、建学の精神と独自の校風に基づき、特色ある教育活動を行い、我が国の学校教育の進展に大いに貢献してきたところである。 現在、全国的に生徒の急減期を迎え、私立学校を取り巻く環境は厳しさを増しつつある。 よって、政府におかれては、私立学校の果たしている役割の重要性にかんがみ、教育研究条件の維持及び向上を図り、就学上の経済的な保護者負担の軽減に資するため、経常費補助の強化及び生徒の急減期に対応した補助制度の創設など、私学助成の充実強化を図られるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------              議案提出について 議案「保健・医療・福祉マンパワーの確保に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第9号        保健・医療・福祉マンパワーの確保に関する意見書 保健・医療・福祉マンパワーに対する需要は、高齢化社会の進展や医療の高度化等の要因により格段に高まることが予測されているにもかかわらず、労働力不足の中でそれらを十分に確保することが困難な状況にある。 例えば、看護職員の場合、1993年には10万人近くが不足すると見られ、ホームヘルパーも「高齢者保健福祉推進10か年戦略」の整備目標の達成が懸念されている。人手が不足することによって、夜勤回数が多い、休みも制約されるなどの労働条件の低下を招き、離職する人がふえ、それがまた不足を増幅させるという悪循環を招いている。 保健・医療・福祉マンパワーを確保するためには、完全週休2日制、週40労働時間の実現、月8回複数夜勤体制の遵守、給与・手当の大幅な改善、職員配置基準の見直し並びに診療報酬と措置費の大幅な引き上げが不可欠かつ緊急の条件であり、加えて、養成体制の充実が重要な課題である。 よって、政府におかれては、人材の確保を通して、以上の施策を早急に実現し、高齢化社会に対応する保健・医療・福祉サービスを維持向上させるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------              議案提出について 議案「水道水の水質基準の見直しに関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第10号          水道水の水質基準の見直しに関する意見書 近年、生活排水や農薬、産業活動の活発化等に伴う水道水の水質悪化が懸念されている。また、水道水からは、塩素処理による発がん性物質や変異原性物質の生成が懸念されるとともに、塩素に耐性のある微生物や放射能による汚染も今後考えていかなければならない。 現行の水道法は、26項目の水質基準を定めているが、さらにより高い安全性を確保するために項目の追加が求められている。 このため、現在、厚生省の諮問機関である生活環境審議会の水道部会水質専門委員会において、水質基準の見直しが進められ、今年度内にも具体的な方向が明らかになると聞いている。 よって、政府におかれては、より安全な水道水を供給するため、水質基準の見直しをされるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------               議案提出について 議案「パートタイム労働者労働条件改善に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第11号        パートタイム労働者労働条件改善に関する意見書 パートタイム労働者の数は年々増加し、現在、約 800万人とも言われ、我が国経済や地域経済の発展に欠くことのできない重要な存在となっている。 パートタイム労働は、働く側にとって家庭や育児と仕事が両立できる雇用形態であり、企業にとっても欠くことのできない労働力として定着し、今後さらに増加していく傾向にある。 このような中で、平成元年「パートタイム労働指針」が制定され、それまでの「パートタイム労働対策要綱」から一歩進んだ対応がなされているが、パートタイム労働者の社会的地位、労働条件及び福祉などはいまだ十分とは言えない状況である。 よって、政府におかれては、これらパートタイム労働条件の改善、労働者の生活の安定及び福祉の向上などを図るために、下記の施策について、速やかに実現を図られるよう強く要望する。                 記1.パートタイム労働者及び家内労働者の非課税限度額について、現行の 100万円をさらに引き上げること。2.パートタイム労働者に対する職業訓練指導等を行うこと。そのための施設の整備を図ること。3.パートタイム労働者の社会保険の適用率の向上を図るほか、パートタイム労働を希望する高年齢者に、雇用の場が提供できるよう配慮すること。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------              議案提出について 議案「『介護休暇法』の早期制定に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第12号          「介護休暇法」の早期制定に関する意見書 今や、我が国は、国民の平均寿命の大幅な伸びや出生率の低下に伴い、世界でも有数な長寿国となり、21世紀には本格的な高齢化社会を迎えようとしている。 これに伴い、寝たきり老人や痴呆性老人が、著しく増大することが見込まれている。加えて、核家族化や共働き世帯がふえている現在、老父母や子供の入院手続、付き添い、さらに入院中の身の回りの世話等で苦しんでいる人たちが多くいる。また、在宅で介護や看護の必要とする人たちを抱えている家族の経済的、肉体的、精神的負担は、はかり知れないものがある。 政府におかれては、こうした実情を踏まえ、「介護家族」の健康の確保と生活の安定や福祉の向上を図り、施設・入院利用者との不均衡を是正するために、「介護休暇制度」の導入促進と法制化へ早急に抜本策を講ずるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 --------------------------------------              議案提出について 議案「地球環境保全の強化に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成4年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄 様                 提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       〃     平田誠一                       〃     升きよみ                       〃     出石輝夫                       〃     中村正                       〃     小津正昭                       〃     上田忠信                       〃     北井博                       〃     本間勝美                       〃     川紘一                       〃     松本捷男                       〃     鴻野博司                       〃     北市朗 --------------------------------------議会議案第13号            地球環境保全の強化に関する意見書 今、地球環境の危機が叫ばれている。そのため、本年6月、世界各国の首脳及びNGO(非政府系組織)等民間団体が一堂に集まり、“地球サミット”が開催され、国際協力や国内での対策強化等地球環境保全への具体的取り組みが論議されることになっている。 今後、政府レベルにおいても地球環境対策の強化が必要であることは当然であり、地方公共団体においてもその取り組みの強化・充実が叫ばれている。 現実に、幾つかの地方公共団体において公害防止技術者の派遣や植林事業等の協力など地球環境保全への貢献が進められているが、現状は、今後に期すところが多い状態である。 地方公共団体においては、長年にわたり、公害防止、環境保全及び植林、緑化等に取り組み、その蓄積も人材も豊富であることから、地球環境保全に対して極めて大きな貢献を行える立場にある。 よって、政府におかれては、今後、地球環境保全への地方公共団体の貢献を大きな潮流にしていくために、地方公共団体が行う地球環境保全の各種事業への助成を強力に推進されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。 -------------------------------------- 〔参考〕 --------------------------------------      平成4年定例第1回金沢市議会請願・陳情の委員会審査結果表 審査結果 番   号  件           名 付託委員会 不採択 請願第8号 消費税に関する請願 総務  〃 陳情第3号 夕日寺ゴルフ場造成工事にともなう金腐川の 濁り水防止に関する陳情 総務 △署名議員...